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SESは勤務先がコロコロ変わったり、自社に全く帰らないので帰属意識が芽生えないなど、問題点も多い働き方です。
筆者も5年ほどSESエンジニアを経験しましたが、あまり良い思い出ではない、というのが本音です。
当記事では、SES・客先常駐を脱出したい!という方に向けて、具体的な脱出方法や、おすすめの転職方法をご紹介しています。
当記事の信頼性…当メディアは、株式会社ウィザードが運営しています。
受託・SES案件の開発実績は2,000件以上。数多くのSESエンジニア、SES会社、SES転職事例を見てきました。
IT業界は慢性的な人手不足です。経済産業省の調査では2030年には約80万人のIT人材不足が発生する試算が出ています。
出典:経済産業省『IT人材需給に関する調査』
もちろんSESだけではなく、IT職種全体で求人数が多いと言えます。日々多くの求人が募集開始されているため、SES・客先常駐からその他の職種を目指す事は十分に可能です。
ITの市場規模は伸び続けており、求人を探しやすい状況です。
最新の国内ITサービス市場予測によると、2023年の市場規模は前年比6.0%増の6兆4608億円で、同市場の成長率が5%を超えるのは、2010年以降で初となります。
成長が続いているだけでなく、成長率も過去最高水準です。
SESエンジニアからのキャリアアップとして、自社開発企業や社内SEへの転職が挙げられます。
SESエンジニアの実務で得られたスキルを生かすことが出来るため、スキルやキャリアパスのマッチング度が高ければ、転職することは十分に可能と言えます。
SESから自社開発企業、受託開発企業への転職で難易度が下がる方法があります。それは、「常駐先に転職する」というパターンです。
この企業に入りたい!と思える現場に常駐できている必要はありますが、SESエンジニアならチャンスがあるといえます。
いわゆる「引き抜き」ですね。引き抜く側の企業にとってもメリットが多いです。すでに業務を行っていた人物なので、人柄や仕事ぶりについて明確に把握できています。そのため、雇ってからのミスマッチが起こりづらく、雇用にかけるコストが少なく済みます。
引き抜きについては、以下の記事でより詳しく解説しています。
SESからの転職では、実務経験の中でどのようなスキルを身につけられているかどうかカギとなります。
残念ながら、スキルを得にくい現場、例えば品質管理やテスター業務などにいる場合は、まずはより良質なSES案件に常駐できる企業に転職することを目指しましょう。
自分ではスキルになっていないと思っていても、思わぬ経験が評価されたりするのが転職市場です。自身のスキルを客観的に判断することが大切です。
SESからの転職先としては、以下のIT職種が挙げられます。
これらの職種については、以下の記事でより詳細を解説しています。
なお、SESから転職する際に、必ずしもSES以外に転職する必要はありません。転職して、今の現場よりも優良な現場を目指すのも一つの道です。
身売りSES・客先常駐メインではない、優良なSES企業は存在しています。
優良なSES企業は、客先から直接仕事をもらっていたり、リモートのSES案件を受注している会社がおすすめです。
SESの契約期間が切れるタイミングが、スムーズに現職を抜けられるタイミングと言えます。
とはいえ、契約期間内に退職しようとする場合でも損害賠償の支払い義務や、罰則等はもちろんありません。労働基準法によって「賠償の禁止」が定められているためですね。
理不尽な引き止めなどによって、自分のキャリアパスが乱されることだけは避けたいので、きっぱり断りましょう。
引き継ぎが適当だと、後々迷惑がかかってしまいますので、しっかりと行うことをおすすめします。
作業内容、手順などをドキュメントにまとめておくと良いでしょう。また、自分しか握っていない領域などがあれば、後任に伝えます。退職後に連絡がくることだけは避けたいですね。
引き継ぎをしっかり行わないと、業務に支障が出てしまう可能性があります。そうなってしまうと、穴埋め分を損害賠償として請求…という話にもなりかねませんので、注意が必要です。
自身のキャリアパスをしっかり描けて、やりたい業務内容とマッチした企業を選べることが理想です。
その際には、そもそも自身の将来のキャリアパスが、正確に測れているかどうかも大切です。
SES・客先常駐を効率的に脱出する方法としては、転職エージェントに相談すると良いでしょう。
転職エージェントは人事部と密にコミュニケーションを取っており、求職者が持っていない企業情報を把握しています。
転職活動は情報戦です。良質な情報を手に入れられるかどうかで勝負が決まります。
※各社のプロモーションを含みます。
転職してあなたの人生を変えられるのは、あなただけです。行動に移しましょう。
なかなか腰が重いのは、痛いほど分かります。しかし、転職に関する作業は苦痛ですが、転職する時だけです。
一方で、転職しなかった場合は、ずっと苦痛になる可能性があります。
その後のエンジニア人生が左右される重要な決定事項です。この記事をお読みになったあなたが、良いエンジニア人生が送れることを願っています。
株式会社ウィザードのアニジャと申します。SE(システムエンジニア)歴10年。 経歴は、SES客先常駐→.NETエンジニア→Webマーケター。SESエンジニアで磨耗した自身の経験から、SES業界について情報発信しています。 株式会社Synergy Career様が運営するCareer Journalにて、SES関連の記事を監修。 ■保有資格 基本情報技術者、応用情報技術者、情報セキュリティスペシャリスト