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いずれも、IT・SES業界によくある悩みの一つです。
筆者も10年SES業界に居ましたが、正直に言うと「疲れたな…」と感じることも少なくなかったです。
特に勤務地が定期的に変わるのは、精神的に辛かったですね…
結論としては、無理に今の企業に勤め続ける必要はありません。これまでのキャリアを活かして、他職種や企業に転職することで、今お持ちの悩みを解決できる可能性があるからです。
そこで当記事では、IT業界(SE・SES)に疲れてしまった時の対処法を詳しく解説します。
当記事の信頼性…当メディアは、株式会社ウィザードが運営しています。
受託・SES案件の開発実績は2,000件以上。数多くのSESエンジニア、SES会社、SES転職事例を見てきました。
SESで現場常駐していると、現場に行きっぱなしで、自社にはほとんど行かないという状況になりがちです。そうすると、もはや自社に対する帰属意識は芽生えず、「私はいったいどこ会社の誰なんだろう。」と感じることもしばしばです。
帰属意識が無いと、仕事へのモチベーションも上がらず、退屈な日々を過ごすことになるでしょう。
SESの帰属意識を積極的に持ちながら仕事する方法は、以下の記事に詳しくまとめています。
⇨SESで帰属意識が希薄なときはどうする?常駐5年経験エンジニアが徹底解説。
SES最大のデメリットとしては、コロコロ現場が変わるので人間関係もリセットの連続で疲弊します。
ようやく今の現場に慣れてきたと思ったタイミングで、契約満了となり次の現場に行かされるケースが非常に多いためですね。
中には「気分転換になる!」という方もいらっしゃるかもしれませんが、多くのエンジニアにとっては、どちらかといえば苦痛でしょう。
IT・SES業界では、多くの案件が外部の企業からのシステム構築依頼がメインです。
外部企業からの依頼ですと、スケジュールや納期に融通が効かず、納品直前のタイミングなどでは長時間残業や休日出勤などの時間外労働が増えやすい傾向にあります。
発注企業の度重なる仕様変更に振り回される..そんな風に消耗する現場が数多く存在します。
対応範囲をしっかりと明示して、それ以降の仕様変更は再見積もりにするなど、交渉力も求められます。
とはいえ、発注者の立場を利用して高圧的な態度で臨んでくる担当者も居るのが実情です。お客さんからの無茶振りなので、少し無理して残業等で対応してしまうエンジニアも少なくないでしょう。
また、SES営業は競争が激しいため、短納期・安売りなど営業マンがとってきた仕事の質が低いことがあります。
結果として、エンジニアの負担増につながるケースがよく見られます。
発注企業や営業からのプレッシャーがあり、そのしわ寄せがエンジニアに重くのしかかる…そういったIT企業があるのも事実です。
多重下請けの案件ばかり請けている会社では、間に入った企業に売り上げを抜かれていることがあり、利益率が下がってしまいます。結果として、給与水準が低くなってしまうケースが多く見られます。
過度な下請けではないことを確認しましょう。もちろん一次受けであることが望ましいですが、さまざまな事情がありますので、2次受け程度までなら許容できると言えます。
SESでは、現場は自社のSES営業が持ってきた案件に参画することが普通です。そのため「案件ガチャ」状態で、選べないケースも多いでしょう。
テスターやコールセンターなど、システム開発のスキルがつかない現場に行かされるSESはやめておくのが賢明です。スキルがつかないと、他の開発案件に移ることも難しくなり、負のループに陥ってしまいます。
さらに、社員から現場の変更を求められた場合に、柔軟に対応してくれない企業も要注意です。
SESの給与水準は、他のIT職種と比べると低めです。毎日現場に行かされて自社のために働いている割には、満足いく給与額が貰えていないケースも多々あるでしょう。
特に多重下請けの案件ばかり請けている会社では、間に入った企業に売り上げを抜かれていることがあり、利益率が下がってしまいます。
結果として、給与水準が低くなってしまうケースが多く見られます。
弊社のスタンスとしては、「SESでも優良案件なら問題ない」というのが結論です。実際に、リモート対応OKのSES案件を現役でこなしています。
身売りSES・客先常駐メインではない、優良なSES企業は存在しています。
優良なSES企業は、客先から直接仕事をもらっていたり、リモートのSES案件を受注している会社がおすすめです。
なお、より詳しい優良SES企業の特徴は、こちらの記事を参照してください。
SESからSIerの転職を目指す際に、かなり現実的と言えるのが「現場の企業に就職する」ことです。
SIer企業からしてみても、メリットが多い採用方法です。
人となりが分かっていますし、業務もこなしているため正確な評価が可能です。
実際に、筆者はSESエンジニアを5年ほど経験していますが、現場に就職した実例を多数見てきました。
ただし、現場で評価される実績を上げている必要があります。もしくは、人事のキーマンとのコネクションなど人間関係を作り上げておくとスムーズです。
IT職種は様々ですので、職種を変えることで悩みが解決できる可能性があります。
これらの職種については、以下の記事でより詳細を解説しています。
なお、必ずしもSES以外に転職する必要はありません。転職して、今の現場よりも優良なSESの現場を目指すのも一つの道です。
身売りSES・客先常駐メインではない、優良なSES企業は存在しています。
優良なSES企業は、客先から直接仕事をもらっていたり、リモートのSES案件を受注している会社がおすすめです。
普通に、転職サイトや転職エージェントを通じて転職活動を実施するケースです。
今は優秀な転職エージェントがサポートしてくれる転職サイトがあるため、恵まれています。
※各社のプロモーションを含みます。
転職してあなたの人生を変えられるのは、あなただけです。行動に移しましょう。
なかなか腰が重いのは、痛いほど分かります。しかし、転職に関する作業は苦痛ですが、転職する時だけです。
一方で、転職しなかった場合は、ずっと苦痛になる可能性があります。
その後のエンジニア人生が左右される重要な決定事項です。この記事をお読みになったあなたが、良いエンジニア人生が送れることを願っています。
株式会社ウィザードのアニジャと申します。SE(システムエンジニア)歴10年。 経歴は、SES客先常駐→.NETエンジニア→Webマーケター。SESエンジニアで磨耗した自身の経験から、SES業界について情報発信しています。 株式会社Synergy Career様が運営するCareer Journalにて、SES関連の記事を監修。 ■保有資格 基本情報技術者、応用情報技術者、情報セキュリティスペシャリスト