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インフラエンジニアは、サーバーやネットワークなどのITインフラ環境を整備するエンジニアの総称です。
Webサービスを展開するために、サーバやネットワークといったITインフラは必須ですので、需要の尽きない職種です。
弊社にも、元インフラエンジニアで、現在は業務システムの開発業務に携わっているメンバーが在籍しています。インフラエンジニアの仕事について聞いたところ「楽ではなかった」というのが本音だそうです。そのため、結論としては「企業による」と言うのがホントのところでしょう。
当記事では、インフラエンジニアが「楽すぎ」かどうかを、元インフラエンジニアの証言を元に詳しく解説します。
当記事の信頼性…当メディアは、株式会社ウィザードが運営しています。
受託・SES案件の開発実績は2,000件以上。数多くのSESエンジニア、SES会社、SES転職事例を見てきました。
経験が浅いインフラエンジニアは、サーバーやネットワークの監視業務といったルーティンワークに当たることが多く、その場合マニュアル通りの対応を覚えればよく、決まった時刻に作業手順に従って作業するだけです。
エラーやアラートが出現した際は管理者に報告すれば良く、それ以上の技術的な知識を求められることもありません。そのため「楽だ」と感じることもあるでしょう。
ただしそのような作業ばかりをやっていると、スキルアップに繋がらず、将来性が低いため注意が必要です。
インフラエンジニアは、顧客の要望に応じたインフラ環境の構築では、既存の技術とIT機器を組み合わせることが多く、新たな技術が常に必要とされるわけではないため、作業が比較的容易になることが多いです。
インフラエンジニアはシフト制や交代制で働くことが多く、定型の業務であれば後任者に引き継ぐことで残業が少なく済むことがあります。これに対して、納期やエラー修正で残業が多い開発エンジニアから見ると、インフラエンジニアの仕事が楽に見えることがあります。
サーバーやネットワークなどの基本的な知識が一度身につけば、長期間にわたって活用できるため、頻繁なスキルのアップデートが求められる他のITエンジニアと比べて楽に感じられることがあります。
インフラエンジニアで働いていると、サーバやネットワークのキッティング作業や、障害対応の作業ばかりのケースがあります。人によっては似たような作業の繰り返しに「つまらない。」と感じる場合もあるでしょう。
一方で、ソフトウェア開発におけるプログラマーでは、より「ものづくり」をダイレクトに実感することができます。
インフラエンジニアは、時間外での作業が求められることも多いです。サービスが稼働している日中はメンテナンスが難しいため、夜間や休日に対応する必要があるからです。
特に、本稼働直後や予期せぬトラブルが発生した際には、解決するまで帰れないこともあります。サーバーエンジニアは他のエンジニアと比べて残業時間が特別多いわけではありませんが、残業が常態化していないか、また残業代がしっかり支給されるかどうかは確認が必要ですね。
インフラは正常に動いていることが当たり前であることを求められます。少しでも動作に不具合があると、企業活動に甚大な影響を及ぼすことがあります。そのため、何か問題が起これば、すぐさま対応する必要があります。
そのため有事の際は非常に忙しくなります。時には終電帰りが続いたり、帰れない日が続くケースもあります。
そのため、しっかりとした休暇制度を設けており、別の日程でしっかり代休・有給取得ができる企業がおすすめです。
インフラエンジニアは専門的な知識が求められるため、自主学習は必須です。
シスコ技術者検定のCCNA、Linux技術者認定資格などインフラエンジニアの業務に関連した資格を取得するのも有効でしょう。
その際に、企業に資格取得のための支援体制が整っていると良いでしょう。
具体的的には、有効な資格について資格手当や報奨金制度などの支援を用意している企業があります。
IT業界は、自社ではなく顧客企業のオフィス内で働く「客先常駐」スタイルでの勤務が非常に多い業界です。それはインフラエンジニアについても例外ではありません。
物理的なキッティング作業もあるため、現場に行かなくてはならない業務形態といえます。そのため、インフラ系の業種は完全リモートは難しい傾向です。
クラウドサービスの台頭によって、物理的なサーバーを借りずにWebサービスをローンチさせる企業が増えています。そのため、今後インフラエンジニアの仕事は減っていくのではないか?という見方も存在しています。
しかし現実的に、今すぐ全ての物理サーバーがなくなり、クラウドに移行することは考えにくいです。セキュリティ面やカスタマイズ性の問題から、従来からあるオンプレミスについて一定のニーズは残り続けるでしょう。
ただし、インフラエンジニアに求められるスキルは変わっていくことが予想されます。クラウドでインフラ環境を構築するためのスキルや、クラウドの知識を含めたスキルが求められます。
仕事をする場所が、従来の物理的なインフラ環境から、クラウド上へ移行するような形ですね。そのようなエンジニアのことを「クラウドエンジニア」と呼びます。
Webサービスを展開するために、サーバやネットワークといったITインフラは必須です。DX化推進、IoT、ビッグデータ構築などデジタル化を進めていくために、インフラエンジニアは絶対に必要な職種です。
幸いなことに、DX(デジタルトランスフォーメーション)化推進による業務は増大傾向にあります。
DX…企業が積極的にIT技術を取り入れ、ビジネスモデルや組織文化、そして制度などを、より良い方向に変革(transformation)する取り組みのこと。
そのため、今後もインフラエンジニアの需要は高いといえます。
インフラエンジニアとプログラマーでは、環境構築など一部業務内容がオーバーラップしているケースもあり、インフラエンジニアでの経験を一部活かすこともできるので、難易度は低くないものの、比較的転職はしやすいと言えます。
大手企業や大手SIerへ転職することで、自社内のインフラ業務をメインとすることができます。そのため、客先に常駐するスタイルからは抜け出すことができます。
ただし、当然ながら倍率が高く、就職難易度は高めです。
事業会社の社内SEでは、業務内容はインフラエンジニアのときより広範囲に渡ります。
既存システムの保守やメンテナンス、セキュリティ管理、ヘルプデスクなど、インフラエンジニアにはない業務も多いためです。
インフラエンジニアと社内SEでは、設備管理など一部業務内容がオーバーラップしているケースもあり、インフラエンジニアでの経験をそのまま活かすことができるので、難易度は低くないものの、比較的転職はしやすいと言えます。
※社内SEを目指すSESエンジニアには、社内SE転職ナビがおすすめです。
社内SE案件を専門に扱う転職エージェントです。社内SEの求人数は業界トップレベルで、キャリアアップを目指すエンジニアに多く利用されています。
今は優秀な転職エージェントがサポートしてくれる転職サイトがあるため、将来性のある、良質なインフラエンジニア企業を探しやすいと言えます。
※各社のプロモーションを含みます。
転職してあなたの人生を変えられるのは、あなただけです。行動に移しましょう。
なかなか腰が重いのは、痛いほど分かります。しかし、転職に関する作業は苦痛ですが、転職する時だけです。
一方で、転職しなかった場合は、ずっと苦痛になる可能性があります。
その後のエンジニア人生が左右される重要な決定事項です。この記事をお読みになったあなたが、良いエンジニア人生が送れることを願っています。
株式会社ウィザードのアニジャと申します。SE(システムエンジニア)歴10年。 経歴は、SES客先常駐→.NETエンジニア→Webマーケター。SESエンジニアで磨耗した自身の経験から、SES業界について情報発信しています。 株式会社Synergy Career様が運営するCareer Journalにて、SES関連の記事を監修。 ■保有資格 基本情報技術者、応用情報技術者、情報セキュリティスペシャリスト