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そのような疑問をお持ちでしょうか。
結論から言って、SESで常駐先への転職は可能です。
企業によっては、就業規則等で禁止されているケースもありますが、法的拘束力はありません。
また、筆者は10年SESの現場を見てきましたが「常駐先への転職」は非常に良くある話です。
常駐先としても「ひととなり」や「スキル」を把握した上で採用できるのでメリットが多い採用方法です。
ただし、元居た企業への配慮なども必要です。
当記事では、常駐先へ転職できる理由や、転職事例、気を付けるべきポイントなどを詳しく解説します。
当記事の信頼性…当メディアは、株式会社ウィザードが運営しています。
受託・SES案件の開発実績は2,000件以上。数多くのSESエンジニア、SES会社、SES転職事例を見てきました。
「常駐先への転職の禁止」は、あくまでも会社間の取り決めの元に定められています。
また、労働者の権利として「職業選択の自由」「退職の自由」が民法で定められています。
そのため、たとえ常駐先への転職が禁止されていたとしても、法的な拘束力はありません。
常駐先としてもその人の「人となり」や「スキルセット」を良く知っているわけですから、採用コストも最小限で済みます。業務もこなしているため正確な評価が可能です。
常駐先への転職は「SESあるある」と言えるほど、よくある話です。
筆者が現場に行っていたころ、担当してくれたプロパー社員が元SESエンジニアというケースを非常に多く見受けられました。
「SESで常駐していたら、いつの間にかお世話になっていた。」と言ったケースです。ただし例外なく皆優秀な方が多い印象でした。
SESで現場常駐しているエンジニアは、仕事ぶりを発揮できればチャンスがあります。
プロパー社員との人間関係を構築することや、新しい働き方を模索していることをそれとなく伝えましょう。勘のいい人であれば、なんらかの回答を得ることができます。
・金属加工会社…板金事業および微細溶接事業を手がける大手メーカー
・医療機器メーカー…内視鏡など精密機械器具の製造販売
などの企業で事例がありました。
誰もが知っている大手IT企業へ、引き抜きで転職した実例もあります。二子玉川に本社があるといえば、多くの方がピンとくるあの会社です。
いつの間にか、人事のキーマンと仲良くなっており、常駐先への転職を決意したケースです。
元いた会社としては、むしろ常駐先に転職してもらった方が、本人の精神的な独立のためにも良いと判断されて、しがらみもありませんでした。
当然のことながら、現場で評価される実績を上げている必要があります。
もしくは、人事のキーマンとのコネクションなど人間関係を作り上げておくとスムーズです。
常駐先に転職する場合、元居た企業への配慮が必要です。常駐先に転職するということは、元いた会社への不義理になってしまうためです。
そもそも、その現場に常駐できていたのもその会社のおかげですよね。
転職後は、元いた会社へ利益を提供することは難しくなります。
ただできることもあり、転職後も他のメンバーに積極的に仕事を回したり、SES契約を継続できるように働きかけるなど、貢献できる点はあるはずです。
そのような立ち回りをして恩義を尽くすことで、穏便に済ますことができます。
引き継ぎが適当だと、後々迷惑がかかってしまいますので、しっかりと行うことをおすすめします。
作業内容、手順などをドキュメントにまとめておくと良いでしょう。また、自分しか握っていない領域などがあれば、後任に伝えます。退職後に連絡がくることだけは避けたいですね。
ここまで、常駐先への転職について解説してきました。
前提として、そもそも「ここに就職したい!」という現場に常駐できている必要があります。
良質な現場に行けるのは、良質なSES案件を受注している企業だけです。
SES企業はさまざまで、良い企業もあれば悪い企業もあるのが残念ながら事実です。
良質なSES企業を効率的に脱出する方法としては、転職エージェントに相談すると良いでしょう。
転職エージェントは人事部と密にコミュニケーションを取っており、求職者が持っていない企業情報を把握しています。
転職活動は情報戦です。良質な情報を手に入れられるかどうかで勝負が決まります。
※各社のプロモーションを含みます。
転職してあなたの人生を変えられるのは、あなただけです。行動に移しましょう。
なかなか腰が重いのは、痛いほど分かります。しかし、転職に関する作業は苦痛ですが、転職する時だけです。
一方で、転職しなかった場合は、ずっと苦痛になる可能性があります。
その後のエンジニア人生が左右される重要な決定事項です。この記事をお読みになったあなたが、良いエンジニア人生が送れることを願っています。
1998年に創業してから開発 ・ 運用実績は2,000件以上です。「どこにでもある中小ソフトハウス」ですが、受託・SES案件に従事する中で、数多くのSES会社やエンジニア転職の実例を見てきました。 その中には、良い例も、悪い例もあります。隠すことなくお伝えすることで、あなたのエンジニア生活がより良いものになるようにサポートいたします。