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SESでは、現場に入ってみたものの、「仕事についていけない…」と感じることがあります。
何を隠そう、筆者もSES歴5年のなかで「ついていけない…」と実際に感じたことがあります。1度や2度じゃありません。結果として短期で退場した現場もありました。
「次の現場はちゃんと見つかるだろうか」
とお悩みを抱えているケースもあるかもしれません。
結論から言って、あなたにマッチする案件は必ず存在するので、落胆しすぎないようにしましょう。
また、あなたのスキル不足だけに起因することではありません。SES案件とあなたのスキルがマッチングしていないケースも多々あります。
当記事では、SESで「仕事についていけない…」と感じてしまった場合の対処法を詳しく解説します。
当記事の信頼性…当メディアは、株式会社ウィザードが運営しています。
受託・SES案件の開発実績は2,000件以上。数多くのSESエンジニア、SES会社、SES転職事例を見てきました。
現場がエンジニアに対して、求めすぎるケースです。
これまでの筆者の経験では、フルスタックエンジニアを求めている現場がありました。顧客折衝、環境構築からプログラミングまでなんでも一通りこなせる高度な人材です。
当然ながら、有能なフルスタックエンジニアは多く居る訳ではありません。
そういった現場に共通する特徴として、エンジニアを取っ替え引っ替えして試す傾向があります。結果として「ついていけない…」と感じるエンジニアが増えてしまうのです。
他責思考になりすぎるのも考えものですが、良くある話です。
SESで「ついていけない…」と感じる理由として、最も多いのがスキルのアンマッチです。
アンマッチが起きると、1ヶ月や2ヶ月といった短期間で出戻りしてしまうケースも見受けられます。
スキルのアンマッチは誰も幸せにならないので、そもそも起こらないように配慮するべきと言えます。ただ、現場に行ってみたら話が違った、というケースもありますので、完全に無くすのは難しいと言えます。
もちろん、エンジニア自身の技術力不足が原因のケースもあります。
SESでは、時にスキル不要な現場に行かされることがあります。例えば、テスト仕様書に従ってテストを実施するだけの現場などです。
そういった現場ばかり渡り歩いてきたエンジニアにとって、いきなり開発案件の対応は難しいでしょう。
これは、スキルが身に付く現場に行かせてくれない企業側の問題でもあります。
スキルのつきにくい働き方を強要されている場合は、より自身のキャリア形成が可能なSES企業へ転職すると良いでしょう。
SESでは、経験が浅いエンジニアに対して「教育体制」が整っていないケースがあります。または、本来の業務が忙しすぎて面倒を見る暇がない、と言った状況です。
結果として、新しくエンジニアはどう対処して良いのかわからず、「ついていけない…」という状況に陥りがちです。
安心して欲しいのは、あなたを求めている現場は必ず見つかるということです。
筆者自身も、わずか3ヶ月ほどで退場になったSES現場がありました。あまりに短期間ですし、実際に「ついていけないな…」と痛感していました。
「無能だから追い返された」と感じてしまいますが、しかし、次の現場では1年以上居ることが出来ましたので、悲観しすぎないようにしてください。
自分が現場に貢献できないと感じることは、精神的に非常に辛い状況です。
最悪の場合、心を壊してしまいかねないので、早急に対応することが大切です。
「ついていけないな…」と感じながら仕事をしていても、新たなスキルを得ることは難しいと言えます。結果として新しい現場も見つかりにくくなります。
エンジニアのキャリアにおける、ある種の「空白期間」となってしまうため、あまり長く居続けるのは望ましくないでしょう。
ついていけない現場に居続けると給与水準も上がりにくくなります。SES業界で給与UPするには、現場での経験やスキルが大切です。
それどころか、合わない現場に居続けることでむしろ給与が下がってしまう可能性もあります。
「ついていけない…」と感じる現場で長く働くのは得策ではありません。あなたにマッチした次の現場を探すのが最良の解決策です。
その際に、次の現場では短期での退場を繰り返したくないですね。
そのためにできることをご紹介します。
SES営業としっかりコミュニケーションを取りましょう。特に、以下のようなやり取りが有効です。
・あなたが持っているスキルを正確に伝える
・キャリアパスや行きたい現場の特徴を伝える
・NGな現場がある場合、伝える
・現場の特徴を事前にしっかりヒアリングする
あなたとSES営業のコミュニケーションを濃密にすることで、現場とのマッチング度合いによる退場を事前に防ぐことができます。
案件を持ってくる立場の営業や上司に、自身の要望をしっかりと伝えるようにしましょう。
会社から提案された新しい現場が、自身のキャリアパスやスキルにマッチした案件かどうか、しっかり確認することが大切です。
SESでは、行ってみたら話が違った…というケースがよくあります。
これは、自社の営業マンが現場の特性を理解できなかった可能性があります。
事前にできるだけ現場の解像度が高くなるように、営業マンとのコミュニケーションをしっかりとするようにしてください。
SESで短期間で現場変更するのは、本当に良くあることです。そのため、気にしすぎないことです。
これまでSESエンジニアとして業務経験があれば、何らかのスキルが身についていることでしょう。
それらを生かして、よりマッチした現場に行けば良いだけのことです。
会社から提案された現場に、100%言いなりで行く必要はありません。しっかりエンジニア側からも要望を伝えて良いのです。
案件を主体的に選ぶことで、短期での退場を防ぐことが出来ます。
これまでのスキルを可視化するために、スキルの棚卸しを正確にしておきましょう。
次の現場でミスマッチが起こらないために、大切な作業となります。
リーダーや上司を頼れる現場がおすすめです。具体的には「チーム体制で仕事ができる」ことで、短期退場のリスクを減らすことが出来ます。
一人で現場に行っている場合は、守ってくれる自社の社員が居ないため、何かと不便な思いをする可能性があります。
一方で、チーム体制で仕事ができる場合は、自社の上長やリーダーと協力することができるため、フォローやリカバリーが出来ます。
筆者自身の経験談をお話します。
筆者はJavaやC#を用いた.NET環境での開発スキルを持っていましたが、その現場ではLinuxサーバーでの環境構築作業を求められました。
当然Linuxに関するスキルは持っていなかったため、業務時間中は待機気味になってしまいました。結果、その現場は3ヶ月で退場となりました。
筆者が、現場が求めるスキルを持っていないと判断された後の空気は悪かったですね…皆大人なので、当然ながら直接言葉にすることはありませんが、非常にやりずらかったですね。
「ついていけない…」が起こりにくいSES企業の特徴は以下です。
SESで案件が選べる企業では、短期退場のリスクが減ります。
一方で、案件が選べない場合、学びたい技術ではない現場や、スキルにミスマッチした現場に行かされるケースがあり、自身が思い描いていたキャリアパスが描けない可能性が上がります。
自身のキャリアパスをしっかり描けて、やりたい業務内容とマッチした案件を選べることが理想です。
昨今では、現場に常駐せずに、リモートで作業できるSES案件も増えています。
SES案件であったとしても、自社、または自宅での作業が可能となりますので、SES案件にありがちなデメリットがほとんど解消されると言えます。
SESのリモート案件を受注できている、または継続できている企業を探すのは非常におすすめです。多数の案件の中から、優良なリモートSES案件を選んで受注していることが多いためですね。
自社で作業できるので、上司やリーダーと技術共有することが可能です。結果として、退場させられるリスクも減りますね。
優良なSES企業の効率的な探し方としては、転職エージェントに相談すると良いでしょう。
※各社のプロモーションを含みます。
転職してあなたの人生を変えられるのは、あなただけです。行動に移しましょう。
なかなか腰が重いのは、痛いほど分かります。しかし、転職に関する作業は苦痛ですが、転職する時だけです。
一方で、転職しなかった場合は、ずっと苦痛になる可能性があります。
その後のエンジニア人生が左右される重要な決定事項です。この記事をお読みになったあなたが、良いエンジニア人生が送れることを願っています。
株式会社ウィザードのアニジャと申します。SE(システムエンジニア)歴10年。 経歴は、SES客先常駐→.NETエンジニア→Webマーケター。SESエンジニアで磨耗した自身の経験から、SES業界について情報発信しています。 株式会社Synergy Career様が運営するCareer Journalにて、SES関連の記事を監修。 ■保有資格 基本情報技術者、応用情報技術者、情報セキュリティスペシャリスト