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SESのマージン率はどれぐらい?

SESのマージン率とは、会社とエンジニアの取り分の割合のうち、会社の割合のことを表します。

例えば、マージン率が40%だとしましょう。SESで得られた売り上げが100万円と仮定すると、40万円は会社が持っていくということです。

マージン率の相場は平均35%〜40%程度。 具体例を挙げますと、弊社の場合はマージン率は37.6%です。

マージン率は給料の金額に直結しますので、大切な数字です。

当記事では、SESのマージン率について、詳しく解説しています。また、マージン率が高すぎる企業に勤めている場合の対処法についてもご紹介します。

当記事の信頼性…当メディアは、株式会社ウィザードが運営しています。
受託・SES案件の開発実績は2,000件以上。数多くのSESエンジニア、SES会社、SES転職事例を見てきました。

SESとマージン率に関する豆知識

SESの単価平均はどれぐらい?

SESの単価は、中小企業からSIerへ常駐する場合、おおよそ以下のようになります。

新人エンジニア(テスター、PGなど)45万円〜60万円
中堅エンジニア(プログラマー、SEなど)60万〜80万
シニアエンジニア(PM、リーダークラス)80万〜100万円

※弊社の実績や、営業回りした際の平均金額です。

還元率とは

マージン率と反対の言葉に「還元率」という指標があります。

エンジニアが生み出した利益から、何パーセントが給与になったのかを明示的に示す数値のことです。

ただし「還元率」の計算方法に決まりはなく、会社によってバラバラです。

マージン率は公開している会社が望ましい

マージン率を公開している企業を目指すのが望ましいといえます。

公開していない企業ですと、公開している企業と比べてマージン率が高い可能性があるからですね。場合によっては40%以上になっているケースもあります。

マージン率が非公開でブラックボックスの企業は、良質なSES企業とは言い難いですね。

マージンの使い道

俺は単価が80万なのに、手取りは30万だけ。会社にたくさんマージンを抜かれている…

そんな風にお考えかもしれませんね。

しかし、当然ながらマージンの全てが会社の利益になっている訳ではありません。

・社会保険料(厚生年金、健康保険、雇用保険など。会社が折半して払っています)
・各種手当(交通費、住宅手当、家族手当など)
・光熱費(PCの電気代などですね)
・採用活動費
・総務、営業費
・教育費

などなど、会社を運営するためにはお金が必要です。

人一人雇うのに相当なコストがかかりますので、一定のマージンは仕方がないともいえます。

マージン率から優良なSES企業を見つけるコツ

マージン率の計算方法は企業によって異なる

「マージン率」の計算方法に決まりはなく、会社によってバラバラです。

社会保険料や雇用を維持するための維持費など「経費」をどのように扱うかで、計算が変わってきます。「経費」を還元した金額から引くケースもあります。

具体的には、単価100万円でマージン率が30%の場合を考えてみましょう。

単純な還元率では70万円がエンジニアの取り分となりますが、経費が-30万円になりますので、最終的な給与は40万円です。

100万円 × 0.7 - 30万円 = 40万円

つまり、単価100万円で還元率が70%でも、お給料は40万円となります。

経費の扱い方は、明示的な決まりがなく、会社ごとに異なります。そのため、単純に「単価 × マージン率」で給与が決まるわけではありません。

まとめると、以下のようになります。

  • マージン率だけで選ばない
  • 最終的にもらえる給与金額を確認する

単価が高い企業を選ぶ

SESの単価を開示しているだけでなく、単価が高い企業を探しましょう。

いわゆるプライム案件(1次請け)案件を取っていて、利益率の高い仕事を粛々とこなしているホワイトなSES企業も存在しています。

企業規模は関係なく、中小企業であっても、そのような勝ち組SES企業は一定数います。

SESの単価が高ければ、マージン率が普通でも給与水準は高くなります。

高還元SES企業を探す

「高還元SES」とは、端的に言えば、会社のマージン率を減らして、エンジニアへの還元率を増やすことや、そのような雇用形態を指します。

SES業界における、新たな働き方として注目されているキーワードですね。

SES単価のマージン率の相場は平均37.7%。 そのため、エンジニアへの還元率は約60%が平均です。

ところが、高還元SESの企業においては、75%〜もざらで、80%以上という圧倒的な還元率を明示する企業も存在します。

ただし、高還元SESは、給与が高い代わりに、一方でエンジニアとしてのスキルレベルも求められます。

マージン率が高すぎる企業に勤めている場合の対処法

マージン率を調整する?

マージン率は会社の仕組みとして組み込まれており、他の社員の待遇にも関わっているため、容易に変更することは難しいといえます。

そのため、マージン率に納得できない場合でも、そこをひっくり返すのは難しいでしょう。マージン率そのものを変えたいのなら、転職する必要があります。

給与UPを交渉する

一方で、給与交渉をすることは可能です。ただし給与をUPしたことにより、会社にとってもメリットがあるような交渉方法がベターです。

例えば、新しい事業にチャレンジしたり、他の社員が持っていないスキルを習得するなどの提案が良いでしょう。

ただ単に「仕事ぶりの割には、給与が低い」という交渉では、企業側としては給与をUPするメリットがないためですね。

マージン率が低い企業に転職する

最終手段ですが、マージン率が低い企業や、成果を出したら給与にしっかり反映してくれる企業に転職する方法です。

今は優秀なエージェントに相談できる転職サービスが充実していますので、恵まれています。

  • マイナビ IT AGENT|人材紹介・転職サイト:定番のマイナビです。大手なので案件数も多く、登録だけでもしておくと良いでしょう。
  • Geekly(ギークリー)|IT・Web・ゲーム業界特化型の転職エージェントです。首都圏のIT企業に強いコネクションを持ち、IT業界に関する非公開求人・独占求人を多く保有しています。
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※各社のプロモーションを含みます。

転職してあなたの人生を変えられるのは、あなただけです。行動に移しましょう。

なかなか腰が重いのは、痛いほど分かります。しかし、転職に関する作業は苦痛ですが、転職する時だけです。

一方で、転職しなかった場合は、ずっと苦痛になる可能性があります。

その後のエンジニア人生が左右される重要な決定事項です。この記事をお読みになったあなたが、良いエンジニア人生が送れることを願っています。

 

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この記事を書いた人

WIZARDブログ編集部

WIZARDブログ編集部

1998年に創業してから開発 ・ 運用実績は2,000件以上です。「どこにでもある中小ソフトハウス」ですが、受託・SES案件に従事する中で、数多くのSES会社やエンジニア転職の実例を見てきました。 その中には、良い例も、悪い例もあります。隠すことなくお伝えすることで、あなたのエンジニア生活がより良いものになるようにサポートいたします。

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