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SESエンジニアだけど、将来が不安。
年収500万円ぐらいは稼げるの?
そのような疑問をお持ちでしょうか。結論から言って、十分に可能な数字です。
ホワイトなSES企業に勤めており、利益率の高いSES案件をこなしていれば問題ありません。
また、プログラマーからリーダー的な役割を目指すことで、年収UPを目指すことが可能です。
当記事の筆者はSES歴5年で、採用活動等にも携わっています。これまで数百人のSESエンジニアと会っており、SESの単価感、企業ごとのマージン率、おおよその年収などを見てきた肌感覚です。
当記事では、SESで年収500万円を目指すために必要な立ち回りを解説します。
当記事の信頼性…当メディアは、株式会社ウィザードが運営しています。
受託・SES案件の開発実績は2,000件以上。数多くのSESエンジニア、SES会社、SES転職事例を見てきました。
SESエンジニアは、給与が少なくなりがちです。もっとも大きな要因としては、多重下請け構造にあります。
下請け構造は開発規模が大きければ複雑化し、なかには4次下請け、5次下請けといったケースも出てきます。
そうなると、中間マージンや、案件を紹介するSES営業の人的コストなどが発生して、エンジニアの取り分が少なくなってしまいます。
構造的な理由から、SESの年収が上がりにくいのは事実です。
SESエンジニアの平均年収は300万~400万円程度です。
一方で、システムエンジニア(SE)の平均年収は550万円程度。SESエンジニアですと、「経験15年以上+役職」というポジションで初めて届く年収です。
出典:政府統計ポータルサイト「e-Stat」-賃金構造基本統計調査
ただし必要以上に悲観する必要はありません。立ち回り次第では年収UPを目指すことが可能です。
もしあなたが、SESでリーダー、マネージャーに関する実務を行なっているとします。客先からも信頼され、成果を出し続けているのに、年収が500万円に届かない、というケースです。
その場合、実力があるのに、会社から不当に搾取されている可能性があります。
近年のSES業界では「高還元SES」と呼ばれる、エンジニアへの還元率を高めた企業も登場しています。そういった会社への転職を視野に入れて動きましょう。
SES(客先常駐)での年収UPを実現するためには、単価を上げる必要があります。
そのためには、リーダーやマネージャーへのキャリアアップを狙うのも、年収UPへの近道です。ずっと同じ働き方ではなかなか難しいですね。
SES(客先常駐)のスタイルで、テスター、プログラマー、システムエンジニアの職種である場合には、先述した業界構造の問題もあって、なかなか年収UPを見込むことは難しくなっています。
より上流工程での作業をこなして、単価を上げることを意識すると良いでしょう。
高い年収を支払えるホワイトSES企業では、上場企業などからプライム(1次請け)案件をもらっているケースが多い傾向です。
企業規模は関係ありません。中小企業であっても良質な仕事を受注している企業は存在しています。
プライム案件は、発注企業との強いコネクションがないと受注することができません。そういった良質なコネクションを持っている企業は、優良なSES案件を選べる可能性が高いことを示唆しています。
そのため、多重下請けではないことを確認しましょう。もちろん一次受けであることが望ましいですが、さまざまな事情がありますので、2次受け程度までなら許容できると言えます。
多重下請けの案件ばかり請けている会社では、間に入った企業に売り上げを抜かれていることがあり、利益率が下がってしまいます。
結果として、給与水準が低くなってしまうケースが多く見られます。
昨今では、現場に常駐せずに、リモートで作業できるSES案件も増えています。
SES案件であったとしても、自社、または自宅での作業が可能となりますので、SES案件にありがちなデメリットがほとんど解消されると言えます。
SESのリモート案件を受注できている、または継続できている企業を探すのは非常におすすめです。多数の案件の中から、優良なリモートSES案件を選んで受注していることが多いためですね。
営業力が強く、多くのSES案件を抱えている企業が良いでしょう。
営業力が低いと、そもそも取ってこれる案件の数が少ないため、限られた案件から選ぶしかありません。中には、単価が低い案件もあるため、給与水準が上がりにくくなってしまいます。
上から支持されたロジックを組んでいるプログラマーのままでは、年収UPにも限界が訪れます。
数人をまとめるリーダー的な立場を目指すことが、SESエンジニアとして年収UPするための一つの道筋になります。
いつまでも一匹狼で、同じ事をし続けているだけでは年収も上がりにくいでしょう。
SESエンジニアが年収UPするためには、自主的な学習も必要です。
その際に大切なのは、業務で活用できる自主学習かどうかです。
業務効率をUPしてくれる学習であれば、業績が上がって評価されます。
一方で、資格勉強などは、「資格のための勉強」になりがちなので、注意が必要です。
年収UPのためには、どのような仕事をしているか?よりも、どこで働いているか?が大切です。
IT専門の転職エージェントがサポートしてくれる転職サイトは以下になります。
※各社のプロモーションを含みます。
転職してあなたの人生を変えられるのは、あなただけです。行動に移しましょう。
なかなか腰が重いのは、痛いほど分かります。しかし、転職に関する作業は苦痛ですが、転職する時だけです。
一方で、転職しなかった場合は、ずっと苦痛になる可能性があります。
その後のエンジニア人生が左右される重要な決定事項です。この記事をお読みになったあなたが、良いエンジニア人生が送れることを願っています。
1998年に創業してから開発 ・ 運用実績は2,000件以上です。「どこにでもある中小ソフトハウス」ですが、受託・SES案件に従事する中で、数多くのSES会社やエンジニア転職の実例を見てきました。 その中には、良い例も、悪い例もあります。隠すことなくお伝えすることで、あなたのエンジニア生活がより良いものになるようにサポートいたします。