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など、SESでパワハラを受けることがあります。
結論から言って、パワハラを受ける現場はすぐに脱出するべきです。しかし、なぜか数ヶ月、我慢して仕事してしまうケースもあります。
無理しないですぐに抜け出してください。今すぐ優良なSES企業に転職することをおすすめします。
筆者は10年業界に身を置いており、様々な企業を見てきました。その上で間違いなく言えるのは、パワハラのない良質なSES企業や現場は確実に存在しています。
当記事では、SESでパワハラを受けた時の対処法について詳しく解説します。
当記事の信頼性…当メディアは、株式会社ウィザードが運営しています。
受託・SES案件の開発実績は2000件以上。数多くのエンジニア、IT企業、転職事例を見てきました。
SES営業は競争が激しいため、短納期など仕事の質が低いことがあります。結果として、エンジニアの負担増につながるケースがよく見られます。
発注企業からのプレッシャーがあり、そのしわ寄せがエンジニアに重くのしかかる…それはパワハラの一種と言えます。
発注者の立場を利用して高圧的な態度で臨んでくる担当者も居るのが実情です。お客さんからの無茶振りなので、少し無理して残業等で対応してしまうエンジニアも少なくないでしょう。
SESの準委任契約や請負契約では、派遣と違って客先(クライアント側)の企業が労働者へ指示を出すのは禁止されています。
もしSESなのに、客先からエンジニアに直接業務指示が来てしまうと、偽装請負と呼ばれる状態になってしまいます。
クライアント企業が発注者という立場上の強みを活かして、エンジニアに直接指示を下しており、これも一種のパワハラとなります。
SESの現場では、管理者がSESエンジニアに対して仕事を振ってくれないケースがあります。
ある程度裁量の必要な仕事は全てプロパー社員が対応して、それ以外の仕事のみSESエンジニアに回すことがよくあります。
SESエンジニアに回ってくるのは単調な作業ばかりで、いつまでも成長することができません。
「20時までは絶対に作業してください」などと、残業の強制を強いられることがあります。
「長時間労働すればプロジェクトが収束する」という短絡的すぎる考え方ですね。
なお、SESで残業を頼まれた際の対処法は、以下の記事で詳しく解説しています。
筆者が現場に行っている時に、「態度がでかい」などと業務以外での中傷を受けたことがありました。
業務に関する内容ならまだ理解できますが、意味がわかりませんね…
打ち合わせの際に、自社の社名を伏せて、常駐先の社員として名乗るように指示されたことがあります。
様々な事情があるのかもしれませんが、あまり褒められた行為ではありません。
これは特に、商流が深い案件でよく発生していたように感じます。中抜きをしている中間の企業を名乗らされるといった具合ですね。
当時は「一体自分はどこ社の誰なんだ…」と悩みましたね。
一方で、一次請け中心の商流が浅い企業ではそのようなことは少ない傾向にあります。
パワハラを受けると、心身ともに疲弊してしまいます。
最悪の場合、仕事を続けられなくなるケースもあるため、もっと労働環境の良いプロジェクトを探すべきです。
質の良い案件があるSES企業で働くことを強くおすすめします。
そもそも、パワハラが横行している案件を請けること自体が問題と言えます。
ブラックSES企業は、そういった質の低いプロジェクトでも、他にまともな仕事がないため受注してしまいます。
エンジニアの心身よりも売り上げを優先しているのは、褒められた行為ではありません。
昨今では、現場に常駐せずに、リモートで作業できるSES案件も増えています。
自社、または自宅での作業が可能となりますので、パワハラが起こる可能性は格段に低いと言えます。
SESのリモート案件を受注できている、または継続できている企業を探すのは非常におすすめです。ここ数年のSES業界で、最も注目するべき流れの一つと言えますね。
自社のエンジニア数人でチーム体制で仕事ができるように動くのも有効です。チーム体制であれば、お互いにフォローアップできるだけでなく、クライアント企業からの理不尽な要求も防ぎやすくなります。
上場企業などからプライム(1次請け)案件もおすすめです。
プライム案件は、発注企業との強いコネクションがないと受注することができません。そういった良質なコネクションを持っている企業は、優良なSES案件を選べる可能性が高いことを示唆しています。
そのため、パワハラが横行するような案件とは無縁で過ごすことができます。
まずは、自分の身に起きたパワハラ事案について、内容を明確に把握しましょう。必要に応じてボイスレコーダーなどで証拠を集めておくのも有効です。
自社の上長、またはSES営業に対して、パワハラの被害を受けた事実を報告します。
現場の企業と直接交渉するのは避けましょう。なぜなら、現場の企業が立場を利用して不当な交渉をしてくることを防ぐためです。
労働基準監督署とは、労働関係法令の運用を監督する機関で、労働者からの相談を受け付けています。
労働基準監督署に通報が行くと、企業に指導勧告を行ったり、立ち入り調査を行ったりしてくれます。
ただし通報から実際に対応してくれるまでの期間が長くかかることもあります。
もはやその現場に居続ける理由はありませんので、現場を変えましょう。または転職するのがおすすめです。
パワハラのないホワイトなSES案件を探しましょう。もちろん、そういった案件の方が多いですので安心してください。
ただし、またハズレの現場に行かないように注意が必要です。多くのSES企業や案件についての知識を深めていく必要があります。
とはいえ、一人で転職活動を進めているだけでは、良質な情報に辿り着くのが難しいと言えます。
そんな時は、企業の人事部と密なコミュニケーションをとっているIT転職エージェントに協力してもらうと効率的です。
IT専門の転職エージェントがサポートしてくれる転職サイトは以下になります。
※各社のプロモーションを含みます。
転職してあなたの人生を変えられるのは、あなただけです。行動に移しましょう。
なかなか腰が重いのは、痛いほど分かります。しかし、転職に関する作業は苦痛ですが、転職する時だけです。
一方で、転職しなかった場合は、ずっと苦痛になる可能性があります。
その後のエンジニア人生が左右される重要な決定事項です。この記事をお読みになったあなたが、良いエンジニア人生が送れることを願っています。
株式会社ウィザードのアニジャと申します。SE(システムエンジニア)歴10年。 経歴は、SES客先常駐→.NETエンジニア→Webマーケター。SESエンジニアで磨耗した自身の経験から、SES業界について情報発信しています。 株式会社Synergy Career様が運営するCareer Journalにて、SES関連の記事を監修。 ■保有資格 基本情報技術者、応用情報技術者、情報セキュリティスペシャリスト