日本IBMのインフラ管理サービス部門が分社化して誕生したキンドリルジャパン。転職先として調べていると、「キンドリルジャパン やばい」という検索候補が出てきて、不安になった人もいるでしょう。
結論からいうと、キンドリルジャパンは「将来性がなく、転職を避けるべき会社」ではありません。IBMからの分社化による変化やレガシー領域への懸念はありますが、大企業向けITインフラという強い顧客基盤を持ちながら、クラウド・セキュリティ・AIなどへ事業領域を広げています。
特にSIerやSESでインフラ経験を積んできた人にとっては、より大規模な案件や上流工程へ進む転職先として有力です。一方、自社Webサービスやアプリ開発を中心にキャリアを作りたい人なら、キンドリルより別の会社を優先した方がいいでしょう。
今回は公式情報に加えて、OpenMoneyや転職会議などの口コミも確認しながら、年収・働き方・将来性と「やばい」と言われる理由を見ていきます。
💡 当記事の信頼性
当メディアは、株式会社ウィザード(一般労働者派遣事業 許可番号:派14-301840)が運営しています。25年以上の歴史と、2,000件を超える受託・SES開発の実績を保有。数多くのIT企業や転職事例を見てきた「プロの視点」から、あなたのキャリアに本当に役立つ情報をお届けします。
目次
キンドリルジャパンが気になっているなら、一社だけを見るより、現在の経験で狙える大手SIer・外資IT・IT子会社なども比較してみるのがおすすめです。
今すぐ転職する必要はありません。一般公開されていない非公開求人まで含めて「今より条件のいい会社があるか」を確認してから、転職するか判断しても遅くありません。
Geekly![]() | レバテックキャリア![]() | テックゴー |
|---|---|---|
|
|
|
| ITの求人数約3万件* ※2024年1月時点、非公開求人を含む | 非公開、大手企業、ベンチャーまで多彩な求人あり | SIer、ITコンサルの独占求人多数。元大手エージェントも多数在籍 |
| 口コミを見る | 口コミを見る | 口コミを見る |
| 公式サイトを見る | 公式サイトを見る | 公式サイトを見る |
※利用料金は無料/※登録は3分程度で終わります
※相談だけの利用もOK
※Geekly・レバテックキャリア・テックゴー各社のプロモーションを含みます。
リクルートによると、希望の転職先に転職が決まった人は平均して4.2社のエージェントに登録しています。
引用:株式会社リクルート-リクナビNEXT
キンドリルジャパンについてネガティブな評判が出る背景には、2021年のIBMからの分社化があります。長年IBMの一部門だった組織が独立したため、「IBM時代より待遇が悪くなるのでは?」「会社として今後も成長できる?」と不安視されるのは自然です。
キンドリルは2021年、IBMのマネージド・インフラストラクチャー・サービス事業を分離して誕生しました。日本でも日本IBMの同事業を引き継ぐ形でキンドリルジャパンが発足しています。
IBMという巨大企業から独立した以上、会社としての将来性や待遇の変化を心配する声が出るのは当然でしょう。口コミでも、分社化後の制度や組織運営について戸惑いや不満を感じたという趣旨の投稿が確認できます。
キンドリルはIBM時代から、大企業の基幹システムやITインフラを数多く手掛けてきました。そのため、「メインフレームなど古い技術の保守ばかりなのでは?」と心配する人もいます。
ただし、現在のキンドリルはクラウド、ネットワーク、セキュリティ、データ・AIなども事業領域としています。AWS、Microsoft、Google Cloudなどとも提携しているため、「IBMの古いシステムだけを保守する会社」という見方は現在の事業内容とはかなりズレています。
OpenMoneyや転職会議を見ると、給与水準や柔軟な働き方を評価する声がある一方、評価制度や組織運営への不満も確認できます。特にIBMから独立してまだ歴史が浅いため、旧IBM時代からの文化と新しい会社としての制度変更にギャップを感じている社員もいるようです。
つまり、「やばい」という評判をすべて根拠のない噂として片付けるのも違います。事業そのものが危ないというより、分社化後の会社・制度の変化に対する不満が口コミに表れていると見るのが近いでしょう。
出典:OpenMoney「キンドリルジャパン」
出典:転職会議「キンドリルジャパンの評判・口コミ」
IBMから切り離されたことは不安材料だけではありません。転職先として見ると、むしろ分社化によって面白くなった部分もあります。
大きな変化が、特定ベンダーに限定されない立場になったことです。現在のキンドリルはMicrosoft、AWS、Google Cloud、Ciscoなど、多数のIT企業とのアライアンスを展開しています。
顧客の既存システムを維持するだけでなく、オンプレミスからクラウドへの移行やハイブリッドクラウド環境の構築にも関われます。IBM時代から持っている大規模インフラの知見と、AWS・Azure・Google Cloudなどのクラウドを組み合わせられることは、現在のキンドリルの強みといえます。
出典:Kyndryl「Strategic Alliances」
もう一つの強みが、IBM時代から引き継いだ大企業との取引基盤です。金融、製造、通信など、停止すると企業活動に大きな影響が出るシステムを長年支えてきた実績があります。
これはWeb系企業ではなかなか経験できません。数千人・数万人が利用するような大規模システムの設計・移行・運用に関わりたいインフラエンジニアにとっては、キンドリルを選ぶ明確な理由になります。
キンドリルジャパンは非上場の日本法人なので、有価証券報告書から平均年収を確認することはできません。そのため、社員から投稿された給与データを参考にする必要があります。
OpenMoneyにはキンドリルジャパンの給与情報が多数投稿されており、若手から年収500万円台以上の事例がある一方、マネージャーや専門性の高い職種では年収1,000万円を超える事例も確認できます。職種や等級による差が大きいため、「平均年収○○万円」と一つの数字だけで評価するのは難しい会社です。
少なくとも「IBMから分社化されて給料が大幅に安くなった会社」というイメージは実態と合いません。国内IT企業と比較しても給与水準は高めで、経験を積んだインフラエンジニアが年収アップを狙う転職先として十分候補になります。
OpenMoneyなどの口コミでは、リモートワークを含めた柔軟な働き方を評価する声が確認できます。IBM時代から大企業向けITサービスを手掛けてきた会社ということもあり、外資系ITらしい柔軟な働き方に魅力を感じている社員もいます。
一方、顧客の基幹システムを扱う以上、障害対応やシステム移行などで忙しくなる場面はあります。そのため「仕事が楽なホワイト企業」というより、大規模インフラを扱う会社としては働き方の自由度が比較的高いと見る方が近いでしょう。
出典:OpenMoney「キンドリルジャパンのワーク・ライフ・バランス」
結論として、キンドリルジャパンに将来性がないとは考えにくいです。企業のITインフラがオンプレミスからクラウドへ移行していることは事実ですが、キンドリル自身もクラウド、セキュリティ、ネットワーク、データ・AIなどへ事業領域を広げています。
さらにIBMから独立したことで、AWSやMicrosoft、Google Cloudなど他社製品を組み合わせた提案がしやすくなりました。従来から持っている大企業の顧客基盤を使いながら、クラウド移行やハイブリッド環境の構築へビジネスを広げられるのは強みです。
もちろん、Webサービスやスマホアプリを自社で作る会社とは方向性が違います。しかし、企業から基幹システムやITインフラそのものがなくなるわけではありません。むしろオンプレ・クラウド・セキュリティを横断して設計できる人材の重要性は高まっています。
大規模インフラを軸に、クラウドやセキュリティまで専門性を広げたい人なら、今後も十分キャリアを作れる会社と考えていいでしょう。
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 大規模なITインフラに関わりたい | 自社Webサービスを作りたい |
| オンプレ・クラウドの両方を経験したい | レガシー環境には一切触れたくない |
| 金融・製造などの基幹システムに興味がある | スマホアプリ・Web開発を中心にしたい |
| インフラ領域で年収を上げたい | 小規模なプロダクトチームで働きたい |
SIer・SESでインフラ経験を積んできた人なら、キンドリルジャパンへの転職はかなり相性がいいと思います。サーバー、ネットワーク、クラウド、セキュリティなどの経験を活かしながら、より大規模なシステムや上流工程へ進めるからです。
特に「SESでインフラ運用をやってきたけど、そろそろ設計・クラウド・上流へ行きたい」という人なら、キャリアアップ先として検討する価値があります。反対に、自社Webサービスやアプリ開発をやりたい人なら、キンドリルを選ぶ理由はそれほどありません。Web系・SaaS系の事業会社を狙った方が希望するキャリアに近づきやすいでしょう。
キンドリルジャパンが「やばい」と言われる背景には、IBMからの分社化、レガシーインフラのイメージ、組織や制度の変化があります。ただ、現在はIBM製品だけに限定されず、AWSやMicrosoft、Google Cloudなどとも連携しながら、クラウド・セキュリティ・AIなどへ事業領域を広げています。
そのため、SIer・SESでインフラ経験を積んできた人の転職先としては十分アリです。特に運用・保守から設計やクラウド、大規模案件、上流工程へ進みたい人なら、キャリアアップにつながる可能性があります。
逆に、自社Webサービスやアプリ開発を中心にキャリアを作りたい人には向いていません。インフラ領域でキャリアアップしたいなら有力候補、Web系へ行きたいなら別の会社を選ぶ。キンドリルジャパンについては、このくらい明確に評価していいでしょう。
首都圏のIT企業に強いコネクションを持ち、IT業界に関する非公開求人・独占求人を多く保有しています。スピーディーな転職支援が特徴です。
公式サイトで無料登録する※転職エージェントの利用は無料です。
※しつこい営業はありません。

株式会社ウィザードのアニジャと申します。SE(システムエンジニア)歴10年。 経歴は、SES客先常駐→.NETエンジニア→Webマーケター。SESエンジニアで磨耗した自身の経験から、SES業界について情報発信しています。 株式会社Synergy Career様が運営するCareer Journalにて、SES関連の記事を監修。 ■保有資格 基本情報技術者、応用情報技術者、情報セキュリティスペシャリスト
