「レッドハットへの転職は難しい?」「SIerやインフラエンジニアからでも入社できる?」
レッドハット(Red Hat)は、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)やOpenShift、Ansibleなどを提供する米国発のソフトウェア企業です。日本法人はレッドハット株式会社として事業を展開しています。
Linuxやクラウド基盤に関わるエンジニアにとって魅力的な転職先ですが、外資系IT企業ということもあり、選考の難易度が気になる人も多いと思います。
結論から言えば、レッドハットの転職難易度は高めです。ただし、インフラ構築やクラウド、コンテナ技術などの実務経験があれば、国内SIerからでも十分に検討できる転職先です。
実際にOpenMoneyには、ソフトバンク、楽天モバイル、日本ヒューレット・パッカードなどからの転職事例が掲載されています。
この記事では、実際の転職者データや選考口コミ、Red Hat公式求人をもとに、中途採用の難易度と求められるスキルを調査します。
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目次
OpenMoney、転職会議などには、レッドハットの社員・元社員による年収や転職経歴、面接・選考の口コミが掲載されています。
今回はこれらの情報に加え、Red Hatの公式採用ページに掲載された募集要件を確認しました。
転職難易度は公式に公表されている数値ではないため、求められる経験や実際の転職事例をもとに独自評価しています。口コミについては投稿時期や回答者数にも注意して扱います。
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転職難易度:★★★★☆(難しい)
レッドハットは、未経験者を大量採用して育成するタイプの企業ではなく、特定分野の経験や専門知識を持った人材を採用する傾向が強い企業です。
特に技術職では、Linux、クラウド、コンテナ、Kubernetesなどの知識に加え、顧客の課題を理解して技術的な解決策を提案する能力が求められます。
実際の公式求人でも、セキュリティ分野のTechnical Account Managerに対し、開発者、コンサルタント、ソリューションアーキテクトとしての経験や、英語・日本語でのコミュニケーション能力が求められています。
出典:Red Hat公式求人
もっとも、すべての職種で同じ要件が設定されているわけではありません。営業職、コンサルタント、サポートエンジニアでは必要な経験が異なります。
※中途採用の倍率や合格率は公開されていないため、専門性の高さを踏まえた独自評価です。
OpenMoneyには、レッドハットへ実際に転職した人の前職が掲載されています。
| 転職元企業 | 企業の特徴 |
|---|---|
| ソフトバンク | 通信・ITサービス |
| 楽天モバイル | 通信・ネットワーク |
| 日本ヒューレット・パッカード | エンタープライズIT |
| Coltテクノロジーサービス | 法人向け通信・ネットワーク |
確認できる事例は限られていますが、通信、ネットワーク、法人向けITサービスに関わる企業からの転職が見られます。
この顔ぶれを見る限り、レッドハットへの転職には必ずしも外資系企業での勤務経験が必要というわけではありません。
国内企業であっても、エンタープライズ向けのインフラやクラウドに関わってきた人には接点があります。
SIer出身者にも可能性はあります。ただし、同じSIer経験でも担当業務によって評価は変わると考えます。
例えば、Linuxサーバーの設計・構築、Kubernetes環境の導入、Ansibleによる運用自動化などを担当してきた人は、Red Hatの製品領域と経験が重なります。
一方、運用監視や定型的な手順作業だけを担当してきた場合、技術職の中途採用では経験が不足する可能性があります。
私自身、SESで客先常駐を経験してきましたが、同じインフラ案件でも運用監視と設計・構築では身に付くスキルがかなり異なります。
レッドハットを目指すなら、在籍企業の規模よりも、担当した技術や工程、顧客への提案経験を重視した方が現実的です。
レッドハットの主な製品領域と、関連する実務経験を整理すると次のようになります。
| 製品・分野 | 関連する経験 |
|---|---|
| Red Hat Enterprise Linux | Linuxサーバーの設計・構築・運用 |
| Red Hat OpenShift | コンテナ、Kubernetes、クラウド基盤 |
| Ansible Automation Platform | 構成管理、IaC、運用自動化 |
| Technical Account Manager | 技術支援、障害対応、顧客折衝 |
| ソリューション営業 | 法人営業、ITインフラ製品の提案 |
Red Hat製品を直接扱った経験があれば強みになりますが、製品名だけで採用が決まるわけではありません。
例えばOpenShiftを扱う職種なら、Kubernetesの仕組みを理解し、顧客環境への導入やトラブル対応を経験していることが評価材料になります。
資格についても、RHCSAやRHCEなどは知識を示す材料になります。ただし、資格の有無より実際の業務で何を担当したかが重要です。
英語力は職種によって必要度が異なります。
公式求人の中には、日本語と英語の両方でコミュニケーションできることを要件にしているポジションがあります。
外資系企業のため、海外チームとの連携や英語での資料確認が必要になる職種も考えられます。
ただし、すべての職種で同じ水準の英語力が必要とまではいえません。
日本国内の顧客を担当する営業職と、海外の開発・技術部門と連携するエンジニア職では、英語を使う場面も異なります。
英語に自信がない場合でも、技術経験が十分にあるなら、募集要件を確認して応募できるポジションを探す余地はあります。
転職会議には、レッドハットの中途採用を受けた人の面接口コミが掲載されています。
2022年にプロジェクトマネージャー職の選考を受け、不採用となった人は、顧客が困っている場合のコミュニケーション方法や、これまでに挙げた成果について質問されたと投稿しています。
また、2019年に事務職の最終面接を通過した人は、苦労した経験や成功事例など、職務経歴に関する一般的な質問を受けたとしています。
これらを見ると、特殊な質問だけで候補者を評価するというより、過去の実績や顧客対応能力、応募職種との適性を確認する選考が行われているようです。
特に技術職では、使用した製品名を挙げるだけでなく、担当範囲や発生した問題、それをどう解決したかまで説明できることが求められると考えます。
OpenMoneyの2026年7月31日更新データでは、レッドハットの平均年収は1,445万円、平均年齢は38.2歳です。
| 項目 | 口コミ集計 |
|---|---|
| 平均年収 | 1,445万円 |
| 平均年齢 | 38.2歳 |
| 年収範囲 | 570万〜3,190万円 |
| 年収回答者数 | 42人 |
| 平均残業時間 | 月9時間 |
平均年収1,445万円は会社公式の平均給与ではなく、口コミ投稿者による集計です。また、営業職やコンサルタント、管理職などが含まれるため、入社時にこの年収が保証されるわけではありません。
転職会議には、2019年頃に在籍していた技術職で年収1,000万円だったという投稿があります。一方、2021年頃のプログラマ職では年収700万円という事例もあります。
出典:転職会議・年収1,000万円の口コミ/転職会議・年収700万円の口コミ
職種や役職による年収差は大きいものの、国内SIerからの年収アップを狙える企業の一つです。
OpenMoneyでの総合評価は3.93点、ワークライフバランスの評価は4.3点です。口コミ平均の残業時間も月9時間となっています。
一方、転職会議では平均残業時間23.3時間、有給消化率73.3%という集計が掲載されています。
集計対象や回答者数が異なるため数字には差がありますが、どちらも極端な長時間労働を示しているわけではありません。
ただし、外資系IT企業らしく成果を重視する評価制度への言及があります。
2019年頃に在籍していた技術職の口コミでは、年収には満足していた一方、入社後の昇給や昇進基準が分かりにくかったという不満が見られます。
また、2021年頃の別の技術職は、マネージャーによって昇給・昇進の機会に違いがあると投稿しています。
働き方の自由度や給与水準は魅力ですが、評価やキャリア形成は所属組織の影響も受けるようです。
レッドハットに向いているのは、Linuxやクラウドなど特定分野の専門性を持ち、その知識を顧客の課題解決に生かせる人です。
特に、インフラ設計・構築、Kubernetes、運用自動化、エンタープライズ向け技術支援などの経験があれば、応募できる職種を探す価値があります。
反対に、IT業界未経験者や、技術的な判断を伴わない定型作業が中心だった人にとっては難易度が高い企業です。
また、高年収だけを目的に転職する場合も注意が必要です。成果への期待や職種ごとの責任が大きく、国内企業とは評価制度が異なる可能性があります。
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レッドハットの転職難易度は★★★★☆(難しい)と評価します。
Linux、クラウド、コンテナ、運用自動化などの専門性が求められる一方、OpenMoneyにはソフトバンクや楽天モバイル、日本ヒューレット・パッカードなどからの転職事例があります。
外資系企業で働いた経験が必須というより、応募する職種に合った技術経験や顧客対応能力を持っているかがポイントです。
口コミ平均年収は1,445万円と高水準で、インフラエンジニアがキャリアアップを目指す転職先として魅力があります。
国内SIerでLinuxやクラウドの設計・構築を経験してきた人なら、レッドハットを含む外資系IT企業の求人を比較してみる価値があります。
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リクルートによると、希望の転職先に転職が決まった人は平均して4.2社のエージェントに登録しています。
引用:株式会社リクルート-リクナビNEXT

株式会社ウィザードのアニジャと申します。SE(システムエンジニア)歴10年。 経歴は、SES客先常駐→.NETエンジニア→Webマーケター。SESエンジニアで磨耗した自身の経験から、SES業界について情報発信しています。 株式会社Synergy Career様が運営するCareer Journalにて、SES関連の記事を監修。 ■保有資格 基本情報技術者、応用情報技術者、情報セキュリティスペシャリスト
