1. TOP
  2. 記事
  3. ITブラック四天王とは?現在もやばいのか実態を調査

「ITブラック四天王ってどこの会社?」

IT業界について調べていると、たまに見かけるのが「ITブラック四天王」「IT暗黒四天王」という言葉です。

一般的に名前が挙げられてきたのは、以下の4社です。

  • 富士ソフトABC(現:富士ソフト)
  • ソフトウエア興業
  • トランスコスモス
  • 東京コンピュータサービス(現:マーブル)

ただし、これは現在の残業時間や離職率などを比較して作られた「ブラック企業ランキング」ではありません。2000年代ごろからネット上で使われてきた呼び名です。

しかも、ソフトウエア興業は2014年に破産。東京コンピュータサービスも2024年にTCSグループのITソリューション事業会社13社が統合され、現在は「株式会社マーブル」になっています。

では、現在も「ITブラック四天王」というイメージは当てはまるのでしょうか。この記事では、最新の公式データに加えて、最近の社員・元社員口コミも確認し、4社の現在を調べました。

※「ITブラック四天王」は過去にネット上で使われてきた呼称です。本記事は上記企業を現在の「ブラック企業」と認定するものではありません。口コミについては個人の投稿や投稿者を対象とした集計であり、会社全体の労働環境を示すものではないため、公式データと分けて紹介しています。

💡 当記事の信頼性

当メディアは、株式会社ウィザード(一般労働者派遣事業 許可番号:派14-301840)が運営しています。25年以上の歴史と、2,000件を超える受託・SES開発の実績を保有。数多くのIT企業や転職事例を見てきた「プロの視点」から、あなたのキャリアに本当に役立つ情報をお届けします。


🚀 IT業界の非公開求人も含めて比較する

ITエンジニアの求人には、一般には公開されていない非公開求人もあります。転職先を探すなら、公開求人だけでなく非公開求人まで含めて比較しておくと選択肢を広げられます。

今すぐ転職するつもりがなくても、今の経験でどんな企業を狙えるのか、どのくらいの年収を提示される可能性があるのかを確認しておくと、今後のキャリアを考える材料になります。

GeeklyGeeklyレバテックキャリアレバテックキャリアテックゴーテックゴー
オススメ度★★★★★★★★★★4.9オススメ度★★★★★★★★★★4.8オススメ度★★★★★★★★★★4.6
  • IT・Web・ゲーム業界特化
  • 首都圏のIT企業に強いコネクション
  • IT非公開・独占求人が多数
  • 経験者向けの案件が多い
  • 実務スキルを活かした転職活動ができる
  • 5人中4人が年収UPを実現
  • 気鋭のIT転職エージェント
  • キャリアアップを狙える
  • 20代、30代のIT転職に強い
ITの求人数約3万件* ※2024年1月時点、非公開求人を含む非公開、大手企業、ベンチャーまで多彩な求人ありSIer、ITコンサルの独占求人多数。元大手エージェントも多数在籍
口コミを見る口コミを見る口コミを見る
公式サイトを見る↗公式サイトを見る↗公式サイトを見る↗

※利用料金は無料/※登録は3分程度で終わります

※相談だけの利用もOK

※Geekly・レバテックキャリア・テックゴー各社のプロモーションを含みます。

リクルートによると、希望の転職先に転職が決まった人は平均して4.2社のエージェントに登録しています。

引用:株式会社リクルート-リクナビNEXT

IT転職エージェントおすすめ13選

今すぐ転職するつもりがなくても、いざ転職したいときにスグ動けるように、今のうちから登録しておいた方が良いですね。

本当に転職したいぐらい病んだときは、転職サイトに登録する気力すら起きないので、余裕のあるうちに登録しておきましょう。

転職サイトに登録するのは面倒臭いですが、どのエージェントもスマホから1分程度で登録できます。

転職エージェントやヘッドハンターとは積極的につながっていた方が良いですね。

その時に縁がなくても、良い案件があれば紹介してもらえます。

※利用料金は無料

※Geeklyのプロモーションを含みます。


あわせて読みたい

▶ SES・客先常駐から脱出する方法

そもそも「ITブラック四天王」とは?

「ITブラック四天王」は、公的機関が認定したものでも、現在の労働環境を比較して決められたランキングでもありません。

2000年代ごろのネット上で使われていた、いわばIT業界のネットスラングです。当時は客先常駐型のIT企業に対して「IT土方」といった言葉も使われ、長時間労働や多重下請けなどが現在以上に強く批判されていました。

その中で、富士ソフトABC、ソフトウエア興業、トランスコスモス、東京コンピュータサービスの4社が「ITブラック四天王」として語られるようになりました。

ただ、この呼び名が広まってからすでに20年以上が経過しています。現在の労務データを見ると当時とは状況が変わっている会社も多いため、ここからは公式データと最近の口コミをもとに1社ずつ見ていきます。

1. 富士ソフトABC(現:富士ソフト)は現在もやばい?

四天王の中でも、現在までよく名前を見かけるのが富士ソフトです。かつては「富士ソフトABC」という社名でしたが、現在は富士ソフト株式会社として事業を続けています。

まず、現在の公式データを確認してみましょう。

項目直近の公開値
月平均残業時間22時間20分
有給休暇取得率78.2%
在宅勤務者の割合39.2%
離職率6.6%

富士ソフトではコアタイムのないフレックスタイム制度や在宅勤務制度も導入されています。会社全体の公開データを見る限り、長時間労働が常態化しているような数字ではありません。

参考:富士ソフト「非財務データ」

最近の口コミでは休みやすさを評価する声も

OpenWorkの富士ソフトの社員口コミでは、月平均残業時間24.5時間、有給休暇消化率70.5%、法令順守意識4.3/5.0となっています。

転職会議の富士ソフトの口コミでも、休暇を調整しやすいという評価がある一方、担当するプロジェクトや繁忙期によって残業が増えるという投稿が見られます。

公式データと口コミサイトの集計を見る限り、現在の富士ソフトに20年以上前の「ブラック四天王」というイメージをそのまま当てはめるのは難しいでしょう。労務面については当時から改善が進んでいると考える方が自然です。

一方、最近の口コミでもプロジェクトによる業務量の違いや、育成・昇進などについて不満を述べる投稿はあります。労働時間や休暇制度とは別に、仕事内容や評価制度への感じ方には差があるようです。

2. ソフトウエア興業はすでに破産

ソフトウエア興業については、現在の労働環境を検証することができません。会社自体がすでに破産しているためです。

帝国データバンクによると、ソフトウエア興業は2014年6月に東京地裁から破産手続き開始決定を受けています。2013年3月期末時点の負債は約191億2,400万円でした。

同社は通信・情報系を中心にソフトウェア開発を手掛け、2008年3月期には約310億円の売上高がありました。その後は収益悪化などが重なり、最終的に破産しています。

参考:帝国データバンク「ソフトウエア興業株式会社」

そのため、ソフトウエア興業について「現在もブラックなのか」を判定することはできません。4社のうち1社がすでに存在していないことからも、「ITブラック四天王」は現在のIT企業ランキングではなく、過去のIT業界で使われていた言葉だと分かります。

3. トランスコスモスは現在もやばい?

トランスコスモスも、昔から「ITブラック四天王」の一社として名前が挙げられてきました。

ただ、現在のトランスコスモスはITだけを手掛ける会社ではありません。デジタルマーケティング、EC、コンタクトセンター、BPOなど幅広い事業を展開しています。

例えばデジタル系部門が公開した2024年6月の社内調査では、出社頻度について「月1日未満」が40.6%、「月1日程度」が24.9%でした。全社員を対象とした数字ではありませんが、リモート中心で働いている社員も多いことが分かります。

参考:トランスコスモス「働く環境」

最近の口コミでは残業より待遇面への不満が目立つ

OpenWorkのトランス・コスモスの社員口コミでは、月平均残業時間18.9時間、有給休暇消化率77.3%、法令順守意識4.5/5.0となっています。

一方、待遇面の満足度は2.3/5.0、人材の長期育成2.5/5.0、人事評価の適正感2.7/5.0となっており、労働時間や休暇とは少し違った部分で評価が低くなっています。

Indeedのトランスコスモスの社員口コミでも、勤務時間・残業に比べて、昇進や上司との関係などの評価は低めです。

最近の口コミを見る限り、長時間労働という意味では昔の「ブラック四天王」というイメージから状況は変わっていると考えてよさそうです。一方、給与や昇進、評価制度などについては不満を感じている社員・元社員も見られます。

「現在も激務な会社」というより、労務環境は改善しつつ、待遇やキャリア面では評価が分かれている会社と捉える方が、現在の口コミには近いでしょう。

4. 東京コンピュータサービスは現在「マーブル」に

4社の中で、会社そのものが大きく変わっているのが東京コンピュータサービスです。

東京コンピュータサービス株式会社は、2024年10月にTCSグループのITソリューション事業会社13社と統合し、現在は「株式会社マーブル」になっています。

マーブルはシステムインテグレーション、システムコンサルティング、クラウド、ITインフラ、ソフトウェア・ハードウェア開発などを手掛けています。2026年4月時点の従業員数は8,700名です。

参考:株式会社マーブル「会社概要」

最近の口コミでは残業より給与・待遇への評価が低め

OpenWorkのマーブル(旧:東京コンピュータサービス)の社員口コミでは、以下のような集計になっています。

口コミ集計数値
総合評価2.65 / 5.0
待遇面の満足度1.8 / 5.0
人材の長期育成2.2 / 5.0
人事評価の適正感2.4 / 5.0
月平均残業時間18.0時間
有給休暇消化率69.3%
法令順守意識3.9 / 5.0

※OpenWorkの数値は投稿者を対象とした集計であり、全社員の平均や評価を示すものではありません。

月平均残業時間は18.0時間となっており、少なくとも口コミサイトの集計上は「長時間労働が非常に多い会社」という数字ではありません。

一方、待遇面の満足度は1.8/5.0、人材の長期育成2.2/5.0、人事評価の適正感2.4/5.0となっています。

転職会議のマーブル(旧・東京コンピュータサービス)の口コミでも、最近の投稿には給与や昇給について不満を述べるものが見られます。

そのため、労働時間という点では昔の「ブラック四天王」というイメージとはかなり変わっている一方、給与・昇給・評価制度については現在も評価が分かれている、というのが最近の口コミから読み取れる状況です。

また、2024年に13社を統合してマーブルになっているため、旧・東京コンピュータサービス時代の口コミと現在の会社をまったく同じものとして扱わない方がよいでしょう。

ITブラック四天王を2026年現在で判定すると?

ここまでの公式データと最近の口コミをまとめると、以下のようになります。

会社現在の状況2026年時点の見方
富士ソフト事業継続残業・有休など労務面は昔のイメージから改善。案件による業務量や育成・昇進については不満の口コミもある
ソフトウエア興業2014年破産現在の労働環境は判定できない
トランスコスモス事業継続残業は突出しておらず、昔の激務イメージとは異なる。給与・昇進・評価については不満の口コミもある
マーブル
(旧TCS)
2024年に13社統合残業時間は突出していない。給与・昇給・待遇面については評価が低め

結論として、2026年現在もこの4社をまとめて「ITブラック四天王」と呼ぶのは実態に合っていないでしょう。

特に労働時間や休暇といった労務面を見ると、富士ソフト、トランスコスモス、マーブルはいずれも「極端な長時間労働が当たり前」という数字ではありません。20年以上前に広まった「ブラック四天王」という評判を、そのまま現在の会社に当てはめるのは難しくなっています。

一方、最近の口コミまで見ると、富士ソフトでは案件による業務量や育成・昇進、トランスコスモスでは給与や昇進、マーブルでは給与・昇給・待遇などについて不満を述べる投稿があります。

労務環境は昔より改善しているものの、給与や昇給、評価制度など別の部分では不満が残っている会社もある。現在の3社については、このくらいの捉え方が実態に近そうです。

なぜ今でも「ITブラック四天王」と検索されるのか?

個人的には、ここが一番面白いところです。

IT業界は変化が速いのに、会社の評判は意外と長く残ります。一度「ブラック企業」「激務」「大量採用」「客先常駐ばかり」といったイメージがネット上に定着すると、その後に会社が制度や組織を変えても、昔の記事や掲示板の書き込みは検索結果に残り続けます。

富士ソフトは分かりやすい例でしょう。現在は残業時間、有休取得率、在宅勤務者の割合、離職率まで公開しており、労務面の数字を見ると昔のイメージとはかなり変わっています。それでも「ブラック四天王」という20年以上前からある言葉とセットで検索されています。

東京コンピュータサービスに至っては、2024年の13社統合によって現在はマーブルという会社になりました。

今回3社の現在を調べた限り、労働時間や休暇といった労務面では改善が見られ、過去の「ブラック四天王」という評判をそのまま当てはめる状況ではありません。

「昔ブラック四天王と呼ばれていたから避ける」というより、現在どの部分が評価され、どの部分に不満が集まっているのかを見る方が実態をつかみやすくなっています。

じゃあ、本当に避けた方がいいIT企業は?

「ブラック四天王に入っているか」より、私なら実際の仕事内容や会社の運営を見ます。

例えば、本人の了承なく経歴を実態以上に盛る、給与や評価基準について十分な説明がない、本人の希望を無視して案件を決める、求人票と実際の仕事内容が大きく違う、といった会社です。

最初にテストや運用を経験すること自体が悪いとは思いません。私の場合も、その経験を経て開発へ進めました。問題なのは、本人が次の工程へ進みたいと思っているのに、何年経っても同じ作業しか経験できない状態です。

「ブラック四天王に入っているか」より、その会社で3年働いたとき、自分の職務経歴書に何が増えているか。エンジニアとして転職先を選ぶなら、私はこっちを気にします。

関連記事

まとめ:ITブラック四天王は「昔のネット用語」

ITブラック四天王として名前が挙げられてきたのは、富士ソフトABC(現:富士ソフト)、ソフトウエア興業、トランスコスモス、東京コンピュータサービス(現:マーブル)の4社です。

今回、現在の公式データと最近の口コミまで確認しましたが、2026年現在も4社をまとめて「ブラック四天王」と評価するのは難しいというのが結論です。

ソフトウエア興業はすでに破産。富士ソフト、トランスコスモス、マーブルについては、残業時間や有休取得率などを見る限り、労務面は過去の「ブラック四天王」というイメージから変わっています。

一方、最近の口コミを見ると、給与や昇給、評価制度、育成などについて不満が残っている会社もあります。「昔ブラックだった会社が今もブラック」というより、労務面は改善しながら、別の部分では課題を感じている社員もいるというのが現在の状況に近いでしょう。

20年以上前の「ITブラック四天王」という言葉だけで、現在の会社を判断する必要はなさそうです。


🚀 公開求人だけでなく「非公開求人」もチェック

IT業界には、転職サイトで検索できる公開求人だけでなく、転職エージェント経由で紹介される非公開求人もあります。

今の会社に残るか迷っている場合も、非公開求人まで含めて比較することで、自分の経験で狙える企業や年収水準を確認できます。

今より条件の良い求人がなければ、無理に転職する必要はありません。

🚀 おすすめIT転職エージェント3選
Geekly(ギークリー)IT・Web・ゲーム特化

首都圏のIT企業に強いコネクションを持ち、IT業界に関する非公開求人・独占求人を多く保有しています。スピーディーな転職支援が特徴です。

公式サイトで無料登録する
レバテックキャリア高年収・経験者向け

非公開、大手企業、ベンチャーまで多彩な求人あり。エンジニアのスキルを正しく評価し、年収アップを狙える求人が豊富です。

公式サイトで無料登録する
テックゴー注目度No.1

最新のIT案件を幅広くカバー。柔軟な働き方やキャリアステップを重視したい方に最適な、今勢いのあるエージェントです。

公式サイトで無料登録する

リクルートによると、希望の転職先に転職が決まった人は平均して4.2社のエージェントに登録しています。

引用:株式会社リクルート-リクナビNEXT

IT転職エージェントおすすめ13選

共有する

この記事を書いた人

アニジャ

アニジャ

株式会社ウィザードのアニジャと申します。SE(システムエンジニア)歴10年。 経歴は、SES客先常駐→.NETエンジニア→Webマーケター。SESエンジニアで磨耗した自身の経験から、SES業界について情報発信しています。 株式会社Synergy Career様が運営するCareer Journalにて、SES関連の記事を監修。 ■保有資格 基本情報技術者、応用情報技術者、情報セキュリティスペシャリスト

✉️ CONTACT

サイトに関するお問い合わせはこちらから。