AWSの導入支援や運用を手がける「サーバーワークス」。転職先として気になっているけれど、「やばい」「激務」と聞くと不安になりますよね。
「AWSに詳しい人ばかりで、ついていけないのでは?」「リモートで働けても、実際は残業が多いのでは?」と気になる人もいると思います。
結論から言うと、調べた限りでは、残業の多さだけで転職を見送るような会社ではなさそうです。AWSの経験を積みたい人なら、十分候補に入ります。
とはいえ、「リモートでラクそう」という理由だけで選ぶのはちょっと待ってください。入社後にどんな仕事を任されるのか、どこまで自分で考えて動く必要があるのかは、見ておきたいところです。
今回はSE歴10年、うち約5年はSESで働いた筆者が、公式情報とOpenWork・転職会議の口コミデータをもとに、サーバーワークスの残業・年収・離職率、そして将来性を見ていきます。
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引用:株式会社リクルート-リクナビNEXT
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目次
サーバーワークスのように専門性の高い会社だと、「自分でもやっていけるのか」と身構えてしまいますよね。まずは、仕事内容と働き方で気になるところから見ていきましょう。
サーバーワークスは、AWSパートナーの最上位区分である「AWSプレミアティアサービスパートナー」に認定されています。AWSの導入支援や運用、自動化ツールの提供などを手がける会社です。
こうした仕事に取り組むなら、手順を覚えるだけでなく、「なぜこの構成にするのか」「もっと使いやすくできないか」と考える場面も出てくるでしょう。技術に興味がある人には面白い一方、勉強そのものが苦手だと、しんどく感じるかもしれません。
ただ、技術力の高い会社だからといって、毎日遅くまで働いているとは限りません。「仕事についていけるか」と「残業が多いか」は、分けて見ておきたいですね。
サーバーワークスでは、在宅勤務とオフィス勤務を選べる働き方を取り入れています。通勤の負担を減らせるのは、やっぱり魅力ですよね。
ただし、顧客対応などで出張や出社が必要になる場合もあります。また、勤務時間の制度はグレードによって異なり、定時労働制・フレックスタイム制・裁量労働制があります。全員が一律に「フルリモート・フルフレックス」というわけではありません。
それに、リモートでは困っていても周りから見えにくいものです。「ここで詰まっています」「この進め方で大丈夫ですか」と、自分から声をかけられるかどうかで、仕事のしやすさは変わってきます。
入社前には、自分に適用される勤務制度と、慣れるまで誰に相談できるのかを聞いておくと安心です。
サーバーワークスは東証スタンダード上場企業です。以前はプライム市場に上場していましたが、2023年にスタンダード市場へ選択移行しています。
これを見て「何かあったの?」と気になる人もいるでしょう。ただ、市場区分が変わったというだけで、職場環境まで悪いと決まるわけではありません。
一方、上場しているから将来もずっと安心、とも言い切れません。実際、売上が伸びていても利益が減っている年度があります。将来性については、後半で業績もあわせて見ていきます。
出典:公式「よくあるご質問」、「3分でわかるサーバーワークス」
実際のところ、どのくらい残業があって、年収はいくらなのでしょうか。公式サイトと口コミサイトの数字を並べてみました。
| 項目 | 公式情報 | 口コミサイト |
|---|---|---|
| 平均年収 | 732万円 | 685万円(OpenWork・28人) |
| 月間平均残業時間 | 9.5時間 | 17.6時間(OpenWork・40人)/13時間(転職会議) |
| 有給休暇消化率 | 71.1% | 70.7%(OpenWork)/90%(転職会議) |
| 年間休日 | 125日 | ― |
| 離職率 | 4.1%(2026年2月期・単体) | ― |
※2026年9月1日確認。公式情報は離職率を除き採用サイトの掲載値です。口コミは回答した人や時期が異なるため、同じ条件での比較ではありません。
出典:公式「数字で知るサーバーワークス」、OpenWork「年収・給与制度」、OpenWork「ワーク・ライフ・バランス」、転職会議、2026年2月期 有価証券報告書
公式では月9.5時間、OpenWorkでは17.6時間、転職会議では13時間。この数字を見る限り、「毎日深夜まで働くのが当たり前」というイメージとは、かなり違いますよね。
ただ、OpenWorkには月40時間以上の残業を回答している人もいます。会社全体の平均が少なくても、自分の担当する案件まで余裕があるとは限りません。
面接では「残業は多いですか?」だけでなく、「忙しい月はどのくらいですか?」「夜間や休日の対応はありますか?」と聞いてみてください。普段の平均だけでは見えない、仕事の波がわかりやすくなります。
公式の平均年収は732万円。給与面に魅力を感じて、サーバーワークスを調べている人もいると思います。
一方、OpenWorkの平均は685万円です。こちらは投稿した人の年収を集計したものなので、公式の数字とぴったり一致するわけではありません。
転職する側として知りたいのは、「今の自分の経験だと、いくらを提示してもらえるのか」ですよね。会社の平均が高くても、入社時から同じ金額をもらえるとは限りません。
年収を比べるときは、基本給だけでなく、賞与や手当、固定残業代がどう含まれているかまで見ておきましょう。エージェント経由で応募するなら、希望年収を伝えたうえで、提示条件の見方も相談できます。
2026年2月期の有価証券報告書によると、サーバーワークス単体の離職率は4.1%です。
口コミサイトで退職理由を読むと、どうしても悪いところが気になりますよね。ただ、辞めた人の投稿があるからといって、社員が次々と辞めているとは限りません。
もちろん、この数字だけで自分にも合う会社だと決めることはできません。気になる求人があれば、「事業を広げるための増員なのか、退職者の補充なのか」も聞いてみると、募集の背景がわかります。
サーバーワークスは、AWSの導入・運用に加えて、生成AIソリューションも展開しています。AWSの経験を積みながら、企業がクラウドをどう活用するかまで関わりたい人には、気になる事業内容ですよね。
OpenWorkの元エンジニアによる口コミでも、他のクラウドを扱う子会社があることに触れられています。ただ、自分がどの技術や案件に関われるかは、応募する部署によって変わります。「会社としてやっていること」と「入社後に自分がやること」は、面接でつなげて確認したいところです。
出典:公式「3分でわかるサーバーワークス」、OpenWork「企業分析」(2024年10月10日回答)
一方で、業績には気をつけて見たい点もあります。2026年2月期は連結売上高が約400億円に増えましたが、営業利益は約6.3億円に減少。のれん償却などの特別損失もあり、最終的には約6億円の赤字でした。
つまり、仕事が増えているからといって、利益まで順調に伸びているわけではありません。
これだけで転職先から外す必要があるとは思いませんが、「AWSに強いから将来も安心」と決めつけるのは避けたいですね。応募する時点で、その後の業績がどうなっているかも見ておくと判断しやすくなります。
筆者としては、AWSの経験を積みたい人なら、サーバーワークスは十分「あり」だと思います。公式と口コミの残業データを見ても、「激務が怖いから」という理由だけで候補から外すのは、もったいないと感じます。
ただし、リモート勤務や年収の数字だけで決めず、入社後に任される仕事が自分の希望と合っているかは、しっかり見ておきましょう。
AWSを使った設計・構築・運用に興味があり、わからないことを調べたり、人に相談したりしながら仕事を進めたい人です。「今の仕事ではクラウドに触る機会が少ない」「もっと技術を使って提案したい」という人なら、希望に合うポジションがあるか見てみる価値があります。
決まった手順の仕事を続けたい人や、新しい技術を学ぶこと自体がつらい人は、仕事内容をよく聞いてから判断した方がよさそうです。また、「リモートなら人とあまり話さなくて済む」と考えている人も、顧客やチームとのやり取りを確認しておきたいですね。
SEとして働いてきた立場からお伝えしたいのは、会社の評判と、自分にとって働きやすいかどうかは、必ずしも同じではないということです。せっかく転職するなら、今の不満が解消されて、やりたい仕事に近づける会社を選びたいですよね。
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株式会社ウィザードのアニジャと申します。SE(システムエンジニア)歴10年。 経歴は、SES客先常駐→.NETエンジニア→Webマーケター。SESエンジニアで磨耗した自身の経験から、SES業界について情報発信しています。 株式会社Synergy Career様が運営するCareer Journalにて、SES関連の記事を監修。 ■保有資格 基本情報技術者、応用情報技術者、情報セキュリティスペシャリスト
